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イギリスでの思い出の傘...メールにて感謝のお言葉と経過【傘修理】

2020/10/11

お客様からのお言葉

メールにて

かさはな 様

 

冠省、

かなり以前にイギリスの工房で買い求めた蝙蝠傘でした

ので、輸入代理店では修理を受けてもらえず、10年近く

部屋の隅でひっそりと佇んでいましたが、再び生命を吹

き込んで頂き、私だけでなく傘自身も喜んでいると思い

ます。

思えば30年前、社会人になりたての私は仕事に必要な背

広や靴、シャツ、タイ、鞄など一式を揃えるべくロンドン

へ仕入れ旅行に行ったことを昨日のように覚えています。

 

朝の開店から夜の閉店まで昼食も忘れて紳士用装身具店

のハシゴの毎日を過ごしていたある日、ある朝シティと

いう金融街で道案内をして頂いた長身の英国紳士の隙の

ない装いに強い憧れを抱いたものです。

 

場所柄、紳士はトレンチコートの中にピンストライプの

背広を纏っていましたが、鞄は持っておらずその代わり

左手には細く巻かれた洋傘を持っていました。

紳士はおそらく就業中であったにも拘わらず、みすぼら

しい身なりの東洋人旅行者に対し自らの目的地に向かう

ことを止め、私の行きたかった場所へとアテンドしてく

れた優しさに加え、身につけているすべてのものが真の

強さを教えてくれたように思います。

 

その時ひよっこの私はあの英国紳士のようになりたいと

の気持ちが芽生え、似合っていないことは承知で迷うこ

となく同じような背広、コートそして傘を買い求めたの

はいうまでもありません。

 

そのローズウッドの蝙蝠傘は20年目に糸がヘタり、骨

からクロスが外れてしまいました。生みの親であるFox

Umbrellas社は150年以上前の創業で、今でもすべての

工程を人の手で行う傘の聖地のような工房です。

 

使い捨てるような傘でありませんので、本当に信頼でき

る修理技術と何よりも持ち主の『直したい』という気持

ちに寄り添って頂ける方に直して頂きたい一心で10年

もの歳月が過ぎましたが、やっと「かさはな」さんとい

う素敵な傘屋さんに出会うことができたのも、あの英国

紳士と同様運命だったのだと信じています。

改めまして心よりお礼申し上げます。また、これからも

どうかよろしくお願い致します。        草々

 

その後の写真

クロスについた錆びを洗い流したお写真

感謝のメールありがとうございます。

まるで、ひとつの小説を読んでいるかのようでした。

読んでいる私でも情景や気持ちが浮かんできました。

素晴らしい思い出ですね。

 

歳月をかけ、こうして思い出の…運命的な傘を

直せたことを嬉しく思います。

 

そして英国紳士同様に、かさはなにも「運命」といっていただけ、とても光栄です。

 

きっとお客様の直したい、その強い気持ちが

この出会いを呼び寄せたのだと思います。

 

この度は傘の修理をご利用頂き、ありがとうございました。

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